戦略マップ上での通常の戦闘について記述する。
大名武将が実行可能な合戦については合戦を参照。
部隊が交戦した際の被害は、それぞれの攻撃・防御を参照して決定される。
ある程度のダメージ幅(±1割程度)はあるがそれを逸脱したりはしない。
複数部隊で交戦している場合、ダメージ数値はまとめて表示されるが個別に判定されており、各部隊の被害は均等ではない。
当然、能力の低い部隊が受けている被害の割合が大きい。
信長+名無し国衆だと300の表示でも被害の内訳は信長50・国衆250くらいだったりする。
合戦と同じくマップ上戦闘でも複数方向から挟んで交戦すると挟撃が発生する。
挟撃が発生すると与えるダメージが増える一方で被害が減る。
明確には表示されないが、挟撃されている部隊のダメージ数値のサイズが大きくなるのが目印となる。
馬術・砲術レベルがあると通常のダメージに加えて追加ダメージが発生する。
合戦と異なり確率で発動し、レベルが高いほど発動率とダメージが上がる。
また、政策の銀交易での鉄砲攻撃の発動率増加はここに影響する。
発動についてもレベルの高い方のみが発動する合戦と異なり、レベルの高低を問わずに双方とも確率発動する。
交戦している勢力間で威信差が一定以上ある場合、威信の低い勢力の部隊能力にマイナス補正がかかる。
割合と数値については威信を参照。
マイナス補正がかかるのは当該部隊が威信の高い勢力の支配する城・郡に所在する場合のみ。
自勢力所属の郡での戦闘では補正を受けない。
攻城戦では必ずマイナス補正を受けることになる。
攻撃援軍・防衛援軍とも、要請元の大名家所属部隊として扱われる。
例えば毛利が同盟国の河野の要請で小早川隆景隊を派遣した場合、派遣された隆景隊は河野軍扱いとなる。
このため、同盟国の部隊でも場合によっては交戦してしまうことがあるので注意(戦争状態にはならない)。
例えば足利が河野に侵攻中、河野が長宗我部にも攻められ毛利に対長宗我部で防衛援軍を要請し部隊が派遣された。
この場合、足利と毛利が同盟していても、派遣された毛利の部隊は河野軍扱いなので足利軍と接触すると交戦してしまう。
自動操作で、攻撃援軍の場合は最短経路で進軍する。
防衛援軍の挙動はCPU部隊と同じで、基本は城に所在し挟撃されそうな場合や勝ち目がある場合のみ迎撃に出る。
9割程度の甚大な損害を受けると撤退していく(CPU勢力部隊の挙動と同じ)。
援軍ではない同盟国等の部隊がいる場合、敵部隊と同時に交戦することはない。
先に敵部隊と接触した方だけが交戦し、その部隊が壊滅すると次に現場に到着した勢力の部隊が交戦、と先着順で順次交戦する。
黄色の道と緑色の道の2種類あり、黄色の道は同時に4部隊、緑色の道は同時に2部隊が通行可能。
また、城と郡の拠点は4部隊まで滞在可能。
このため、多数の部隊で緑色の道を通行しようとすると2部隊ずつしか進めず渋滞が起き、腰兵糧を浪費することになる。
部隊の目的値設定をする際に特定操作で中継点を設定できる。
城を目的地にすると自動で最短の経路設定するが道の種類や郡の制圧状況を考慮しない。
今作は兵糧関係が非常にシビアなので、特に重要な操作となる。
操作方法は機種ごとに違うのでマニュアルの操作方法を参照。
また、複数部隊を選択して中継点設定の操作をすると集結点を設定できる。
その地点または地点に4部隊いる場合は隣接地点に全部隊が集まるまで先行部隊は待機し、揃ってから改めて進軍する。
特に合戦をしたい場合に合戦予定地点の手前を集結点にすると、スムーズに大規模合戦ができる。
外交関係のない勢力の郡は制圧しない限り通過できない。
同盟・従属・停戦している勢力の郡は通過できる。
ただしこれも自動での経路設定だと避けようと遠回りすることが多いので注意が必要。
同盟国などの部隊と同時に郡を通過・郡に滞在することはできず、順番に進行することになる。
なお、停戦中の勢力内に部隊がいる状態で停戦が終了するとその部隊は消滅する。
このため、停戦切れと同時に奇襲は原則としてできない。
部隊の包囲能力(知略)と城の対包囲能力(知略)を参照して被害が決定される。
政策の寺社寄進や特性の城乗や黒田官兵衛の固有特性「方円の器」があると耐久ダメージが増加する。
一方、城側に特性の鉄壁があると耐久ダメージが減少する。
これらは割合での増減なので結構影響が大きい。
城への耐久ダメージは強攻より小さく、城にいる兵数も減らない。
攻城側も基本的に被害を受けないが、成田甲斐の固有特性「姫武者」があると被害を受ける。
包囲の場合は城の城下施設が破壊されないのが最大の特徴。
部隊の攻撃・防御能力(武勇・統率)と城の攻撃・防御能力(武勇・統率)を参照して被害が決定される。
政策の南蛮交易や特性の城乗があると耐久ダメージが増加する。
一方,城側に特性の鉄壁があると耐久ダメージが減少する。
これらは割合での増減なので結構影響が大きい。
城への耐久ダメージは基本的に包囲より大きく、城にいる兵数も減らせるが、攻城側も被害を受ける。
城側に櫓・鉄砲櫓、特性の反攻があると攻撃側の兵の被害が増加し,政策の金堀技術があると攻撃側の兵の被害が減少する。
強攻を続けると城の城下施設が破壊されていく。
城の兵数が0になると耐久ダメージが激増し、強攻でも攻撃側の部隊は被害を受けなくなる。
ちなみに、武勇30知略80といった偏った能力での攻城戦の場合、強攻でも包囲と大差ないダメージになってしまう。
このような武将(姫武将や文官に多い)で攻城戦をする場合は攻撃方法に注意が必要。
システム側で陥落可能かが常に計算されており、陥落可能の場合は自動で包囲と強攻を切り替えてくれる。
一旦手動でどちらかを選択した場合は切り替えなくなるので、自分で状況判断をしていく必要がある。
また、陥落不可能な場合は切替をしてくれず、兵糧切れで壊滅するまでずっと包囲のままとなる。
壊滅前提で無理矢理削りたい場合は強攻に切り替えよう。
城の能力は兵数1000以上で完全に発揮され、1000を下回ると兵数に応じて能力が下がっていく。
兵数0になると城能力は全て0となり、容易に落城するようになる。
また、城に通じる複数の道から城を攻めると街道封鎖となり、封鎖した数に応じて城の能力が下がる。
複数部隊で城を攻めている場合、一番高い能力の部隊に他部隊の能力が一定程度加算されて総合力が算出される。
一方向からのみ攻撃している場合でも加算される。
例えば武勇90が1部隊だとそのまま武勇90だが、武勇90が2部隊だと総合力として武勇100を超える値になる。
城が陥落すると確率で城に所在する武将を捕縛できる。
陥落時に出陣や配置換えなどで不在の武将は捕縛不可能。
最後の一城の場合(滅亡時)は不在の武将も含めて全員捕縛する。
捕縛できる武将については、陥落日が1日ずれると顔ぶれが変わる。
包囲・強攻の切り替えで陥落日を変えるとある程度は捕縛する武将を選択できる。
ただし武将ごとの登用の可否については変化しない。
なお、一部の大きな歴史イベントの条件となる武将はイベント発生まで滅亡時以外は捕縛できない模様。
例えば三好三人衆や松永親子など。
城の陥落時にその城の所属郡も自動的に自勢力所属となる。
ただし、同盟国等第三国が制圧している郡の所属変更は行われない。
単なる第三国なら後で郡を制圧すれば良いが同盟国の場合は制圧できないのでその城の郡が一部使用不可となる。
制圧した郡については掌握・郡の施設が初期化され、これは陥落時の自動制圧でも同じ。
ただし北条氏康の固有特性「禄寿応穏」があると制圧しても維持される。
また、北条家の固有政策「五箇条の訓戒」があると初期化されたあとでレベルに応じて農村と市を一定数掌握する。
なお、合戦の威風で郡が寝返った場合は掌握・郡の施設が維持される。
自勢力への従属度が高く出陣可能な国衆を出陣させることができる。
出陣可能な従属度でも自勢力の郡でない場合は原則として出陣させられないが、同盟国や従属国の郡の場合は出陣可能。
国衆は兵力最大の状態でないと出陣できず、部隊操作は可能だが出陣兵数や編制は変更不可。
国衆部隊は全滅すると従属度が下がるので再度従属度を上げるまで出陣不能となる。
どれだけ損害が大きくても全滅しない限り従属度は下がらない。
国衆の腰兵糧は最大120日固定で政策の影響を受けない。
一方で国衆には兵糧の概念がなく、何回連続出陣しても常に最大120日の腰兵糧を持って出陣する。
このため、特に序盤で、本格的開戦前の郡制圧や挑発などでは非常に便利。
同盟国に交戦相手との停戦仲介を依頼でき強制的に6か月の停戦状態にできるが、CPU勢力も積極的に使用してくる。
CPU勢力は城の陥落が避けられないと判断するとすぐ依頼する。
自勢力と停戦仲介勢力が同盟関係でも容赦なく停戦仲介されてしまう。
一度停戦仲介が行われると停戦空け後しばらくは使用しないが、全体として頻度が多く非常に煩わしい。
いくつかの方法で停戦仲介を回避する方法がある。
仕様の穴をつくかたちになるが、台風と並ぶ今作屈指のストレス要素なのであえて記述する。
ちなみにCPU同士の戦争では一切使用しないあたりもストレス要素。
例えば長宗我部を攻めていて織田が停戦仲介してくる場合、自勢力と織田が交戦状態(領土が赤色)だと仲介不可になる。
小部隊を仲介勢力に向けておくだけでいいので手軽だが、交戦状態が解除されるとすぐに停戦仲介されてしまうことが多い。
また、そもそも自勢力と仲介勢力が同盟や従属関係の場合は使用できない。
こちらの方法は攻撃援軍を要請していても仲介を回避できる。
例えば長宗我部の中村城を攻める場合,中村城を中継点に設定し長宗我部以外の領土や城を最終目的地にする。
この場合、城に到着すると攻城戦が行われ防衛も行われるが、長宗我部を攻撃していないという判定になり仲介されない。
交戦勢力の他の城への攻撃部隊なども含めて交戦勢力に進攻中の全部隊をその設定にする必要がある。
ただし、その城を攻めていないという判定なので他勢力による空き巣出陣も行われてしまう。
この場合,最終目的地を空き巣してくる勢力の城にすれば空き巣を防げることが多い。
こちらの方法は攻撃援軍を要請していると仲介回避不可能となる。